Chapter 4 ライフスタイル(生活環境)と服薬

お薬による治療が始まったら、日々の生活の中に「服薬」を習慣化しましょう。 お薬による治療が始まったら、日々の生活の中に「服薬」を習慣化しましょう。

皆さんは、様々な環境で日々の生活を送られているかと思います。
薬物療法では「服薬の継続が大切」と頭ではわかっていても、長期にわたって薬物療法を続けていると、飲み忘れがちになったり、服薬が困難と感じられる日もあるかもしれません。

毎日が忙しい 家事や仕事で忙しく お薬のことを忘れてしまう 旅行中 普段の習慣と変わり 飲み忘れてしまう 外食時 あとでお薬を飲もうとして そのまま飲み忘れる など 毎日が忙しい 家事や仕事で忙しく お薬のことを忘れてしまう 旅行中 普段の習慣と変わり 飲み忘れてしまう 外食時 あとでお薬を飲もうとして そのまま飲み忘れる など

忘れがちになったり、服薬が困難になったら、主治医に相談してみましょう。

Column
潰瘍性大腸炎と「大腸がん」

潰瘍性大腸炎では、発病して長期間経過すると「大腸がん」のリスクが高くなるといわれていますが、治療をきちんと行っていると、大腸がんのリスクが下がる可能性が報告されています。

※ Velayos, FS. et al.:Am. J. Gastroenterol. 2005;100(6):1345-1353

医師からのひとくちアドバイス! 医師からのひとくちアドバイス!

妊娠・出産を考えている方へ 妊娠・出産を考えている方へ

潰瘍性大腸炎であっても、基本的には妊娠や出産に問題はありません

ただし、活動期に妊娠した場合は、通常の妊娠と比べ、不妊や流産・早産の可能性が少しだけ高まるとの報告がありますので、寛解を維持し、病気を落ち着かせておくことが重要です。

病気が悪化すれば、流産や早産のリスクが高まる可能性もありますので、自己判断でお薬を中断せず、今後の治療について主治医とよく相談をしてください。

また、男性の患者さんの場合も、精子数が減少して妊娠に影響を及ぼすお薬がありますので、お子さんを希望される際は主治医にご相談ください。

【参考】 難治性炎症性腸管障害に関する調査研究(久松班)
『 妊娠を迎える炎症性腸疾患患者さんへ 知っておきたい基礎知識 Q&A 第2版』
http://www.ibdjapan.org/pdf/doc18.pdf

【監修】
北里大学北里研究所病院 炎症性腸疾患先進治療センター センター長 小林 拓 先生
北里大学北里研究所病院 薬剤部 薬剤師 八木澤 啓司 先生1)
北里大学北里研究所病院 薬剤部 薬剤師 南 有里 先生

2023年7月現在のご所属
1)医療法人徳洲会 札幌東徳洲会病院 薬剤部

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