コラム

EPA、DHAの上手なとり方

※ n-3系多価不飽和脂肪酸。青魚などに多く含まれる。

調理方法別に見たEPA、DHAの残存率

中心温度を85℃まで加熱した際のEPA、DHAの残存率
対象・方法
サンマを各調理法(網焼き、フライパン焼き、揚げ)で中心温度が75℃、85℃、95℃になるまで加熱し、EPA及びDHAの残存率を未調理のサンマと比較して算出した。。
Cheung LK, et al: J Food Sci 2016; 81(8): C1899-1907
しろぼ

サンマを加熱調理した場合、揚げるよりも焼いたほうがEPAやDHAは多く残っていたよ。
青魚からEPAやDHAをとりたいときは、調理方法にも工夫が必要だね。

監修医より
一言

金沢大学附属病院 循環器内科 助教 多田 隼人 先生

金沢大学附属病院 循環器内科 助教
多田 隼人 先生

脂質異常症は、それ自体に症状は無いのですが、動脈硬化をおこしてしまうと命に関わる病気につながります。動脈硬化は、一度発症すると後には戻れない恐ろしい病気ですから、予防が極めて重要です。脂質異常症と診断を受けたなら、まずはかかりつけ医と相談のうえで、食事・運動療法を開始しましょう。
しかし実際には「食事療法も運動療法も」となると気が滅入ってしまい、中々うまくいかない人もいるので、まず食事療法、もしくは運動療法のいずれかをやってみる、というのも良い方法です。また、食事療法や運動療法でも改善が乏しい患者さんの一部には、遺伝性の脂質異常症の方がおられます。食事療法や運動療法を頑張っているのに、データが良くならない場合には、専門医へ相談しましょう。
この飽食時代の日本において、非常に多くの脂質異常症患者さんがおられます。無症状だからと甘く見ないで、まずはかかりつけ医に相談してください。

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