ディナゲスト錠0.5mg服用時の「不正性器出血」について

不正性器出血とはどのような出血のことですか?
不正性器出血とは、通常の月経時以外の性器からの出血のことをいいます。
不正性器出血での出血量や頻度は個人差があります。
ディナゲスト錠0.5mgを服用すると、どうして不正性器出血が起こりやすくなるのですか?
ディナゲスト錠0.5mgは、排卵を抑え、子宮内膜が厚くならないように働くことで月経困難症の症状を和らげていますが、一方で、子宮内膜が薄くなることで、不正性器出血が起こりやすくなります。

不正性器出血について理解するために、
まず子宮内膜の変化と女性ホルモンの関係について理解しましょう!

子宮内膜の変化と女性ホルモンの関係

ディナゲスト錠0.5mgの作用と不正性器出血ディナゲスト錠0.5mgについて

ディナゲスト錠0.5mgは黄体ホルモンと同じような働きをするため、服用中は子宮内膜の状態を変化させますが、ディナゲスト錠0.5mgの黄体ホルモン様作用により、子宮内膜は厚くならなくなります

そのため、通常の月経周期の分泌期状態にみられる内膜より薄く、不安定な内膜となるためはがれやすく、予期しないときに月経のような出血(不正性器出血)が起きることがあります

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そうなんですね。少し心配ですが、痛みなどの月経困難症の症状や出血の量などを記録して、かかりつけの先生に相談しながら服用してみます!

女子
医者

効果と副作用について正しく理解し、必ずかかりつけの医師と相談しながら服用してください。

不正性器出血について
  • 出血量が多く、長く続いた場合や、一度に大量の出血が起こった場合には、すぐにかかりつけの医師に相談してください。
  • 出血が続く場合、ディナゲスト錠0.5mgの服用をやめると、多くの方は1~2週間で出血が止まります。その後、服用終了後1か月程度で月経が回復します。
  • 貧血が長期間にわたりゆっくりと進行した場合には、体が慣れてしまい、自覚症状(だるい、めまいがする、顔色が悪い、動悸、息切れなど)があらわれないこともあります。
  • 出血量が多く、長く続いた場合に輸血が必要になったという報告もあるため、出血量には注意してください。
  • 不正性器出血は子宮がんなど他の病気でもみられることがあるため、他の病気によるものでないことを確認するために検査が必要になる場合があります。