バイオ医薬品は、一般的なお薬とどう違うのですか?
一般的なお薬に比べ、バイオ医薬品はタンパク質であるため分子量が大きく、価格も高い傾向があります。
一般的なお薬(化学合成医薬品)は、構造が単純で分子量が小さく(多くは500以下)、化学合成によってつくられます。
一方、バイオ医薬品は、タンパク質であるため構造が複雑で分子量が大きく、微生物や培養細胞などを利用した複雑な工程でつくられます。たとえば、バイオ医薬品である抗体医薬品は、分子量が10万を超える非常に複雑な構造をしています。
こうしたことから、バイオ医薬品の開発・製造には高度な技術や大規模な施設が必要で、多くの時間とコストがかかるため、一般的なお薬と比べると価格が高い傾向があります。
バイオ医薬品の大きさと複雑さ
バイオ医薬品の大きさと複雑さを身近な乗り物にたとえると、一般的なお薬(化学合成医薬品)は自転車、ホルモンなどはバイクや自動車、抗体医薬品は航空機にたとえることができます。バイオ医薬品は分子量が大きく、抗体医薬品などでは構造も複雑であるため、多くの時間とコストをかけて開発・製造されます。
一般的なお薬 (化学合成医薬品) |
バイオ医薬品 | ||
---|---|---|---|
ホルモン等 | 抗体医薬品 | ||
大きさ (分子量) |
100〜 | 約1万〜 | 約10万〜 |
大きさ・複雑さの イメージ |
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![]() ※ホルモンの活性部分の構造だけを取り出した比較的小さなバイオ医薬品もあります(分子量 約4,000)。 |
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一般的なお薬 (化学合成医薬品) |
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大きさ (分子量) |
100〜 |
大きさ・複雑さの イメージ |
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バイオ医薬品 | |
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ホルモン等 | 抗体医薬品 |
約1万〜 | 約10万〜 |
![]() ※ホルモンの活性部分の構造だけを取り出した比較的小さなバイオ医薬品もあります(分子量 約4,000)。 |
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