Q4 トレプロスト®注射液を皮下に投与する時には、どこに刺したらいいの?だめな場所はあるの?

A4

●注射部位の選択

注射部位の選択は、自己注射が容易で、注射部位の観察がしやすく外用薬が使いやすい部位にしましょう。針を刺すのに適している場所は人によって異なります。ドライカテーテル法を試してみることも一つです。
主治医や看護師などの医療従事者に相談し、ご自身で確認しながら、皮下投与を続けられる、自分に合った場所を探してみましょう。

●留置針を刺す場所を判断するポイント

  • 留置針を刺したときの痛みが比較的少ない
  • 手が届く範囲で管理がしやすい
  • 留置針を刺しているところや皮膚の状態が観察しやすい
  • 介助者が留置針を刺す場合には、介助者が針を刺しやすい

●避けるべき場所

  • 座ったときにしわになる場所
  • 赤くなっている場所
  • 傷の周囲や傷跡が残っている場所
  • 硬くなっている場所
  • 膨らんでいる(むくんでいる)場所
  • ベルトなどがあたる場所
  • 汗をかきやすい場所
  • 動きが多い場所
  • 衣服の影響を受けやすい場所

注射部位の例

注射部位の選択 次の部位にも投与が可能です。おしりの上側、わき腹の下側、二の腕の背中側、太もも

ドライカテーテル法
ドライカテーテル法とは、薬剤を投与する24~48時間前にあらかじめ留置針を刺しておく方法です。ドライカテーテル法は注射に適さない場所を判断する方法の一つであり、この状態で痛みを感じる場所は注射に適していない可能性があります。留置針を刺したときに強い痛みやしびれを感じたら、直ちに留置針を抜き、部位を変えましょう。