Q12 持続皮下投与療法で、特に注意しなければならないことは?

A12

●清潔な操作を心がけましょう

薬液の汚染や注射部位の感染予防のため、トレプロスト®注射液の在宅持続皮下投与療法を行う際は、清潔な操作を心がけてください。清潔な操作を行うために、手洗いや作業台の消毒をていねいに行いましょう。また、薬液の調製やシリンジ、チューブおよび留置針の交換を行う際にも、常に清潔な操作に注意を払うようにしてください。

●薬剤の取り扱い

トレプロスト®注射液の取り扱いについては以下を守ってください。

  • 調製後は72時間以内に投与を終了してください。
  • 薬液交換時に、古い薬液に新しい薬液を追加しないでください。
  • トレプロスト®注射液の薬剤ビンは複数回使用します。使い始めたビンは30日以内に使用してください。
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光や湿気を避け、清潔な場所に保管してください。
  • 薬液が誤って皮膚についてしまった場合は、すぐに流水で十分に洗い流してください。異常がある場合には、医師に相談してください。

●作業頻度の目安

下表の通りです。

薬液の調製とポンプおよびシリンジの交換 3日に1回
チューブおよび留置針の交換 2~3日に1回

※【注意】 作業頻度は注入量によって異なりますので、必ず主治医に確認してください。

●薬剤の保存および取り扱い

以下の3点を守ってください。

  • 調製後は72時間以内に投与を終了してください。
  • 薬液交換時に、古い薬液に新しい薬液を追加しないでください。
  • 使い始めた薬液のビンは30日以内に使用してください。

●注射部位の痛み

治療中、トレプロスト®注射液の注射部位に痛みがでることがあります。痛みがでた場合は、自分にあった対処法を医師・看護師などの医療関係者と相談し、医療関係者からの指示に従うことが大切です。詳しくは、 「Q4 トレプロスト®注射液の持続皮下投与療法の痛みには、どんな対処法があるの?」をご参照ください。