Q16 持続皮下投与療法では、どんな時に主治医(医療機関)に連絡するの?
A16
注射部位の強い痛み、体調に異変が生じたり、トレプロスト®注射液の副作用が疑われる場合、主治医(医療機関)に相談しましょう。
●注射部位の強い痛みが生じた場合
注射部位疼痛は、ほぼ必ず出現するので、入院中に自分にあった対処法を医師・看護師などの医療関係者と相談しておきましょう。
対症療法薬を飲むなど対処しても痛みが強く、辛い場合は、主治医に相談しましょう。
●体調の異変とその対処法
以下のような体調の異変を感じたら、ポンプやチューブに原因がある場合もあります。あわてずに原因を探してください。原因がわからない場合や、対処しても体調が改善しない場合は、主治医に連絡してください。
体調の異変の原因と対処法
体調の異変 | 原因 | 対処 |
---|---|---|
顔が赤くなる 顔が青くなる 脈拍を強く感じる めまいがする ふらつく |
ポンプが停止している。 | ポンプを始動する。 |
シリンジ内に薬液がない。 | 直ちに薬液を調製し、シリンジを交換する。 | |
チューブが閉塞している。 | チューブが折れ曲がっていればもとに戻し、チューブの閉塞状態を解除する。 | |
留置針が抜けている。 | 留置針、チューブを交換し、刺しなおす。 | |
留置針が曲がっている。 | ||
ポンプの設定が間違っている。 | 設定をなおす。 |
●トレプロスト®注射液の副作用とその対処法
トレプロスト®注射液の投与中、特に増量中に、次のような副作用が現れることがあります。症状が強い場合は、主治医に相談してください。
トレプロスト®注射液の副作用
副作用 | 対処・注意すべきこと |
---|---|
注射部位の痛み | 注射部位を冷やしたり、温めたりする。主治医に処方された鎮痛薬を服用する。症状が強い場合は、主治医に相談する。 |
注射部位の反応※ | 症状が強い場合は、主治医に相談する。 |
頭痛 | 症状が続く場合は主治医に相談する。市販の鎮痛薬を服用する場合は主治医に確認してから服用する。 |
下痢 | 症状が続く場合は主治医に相談する。市販の下痢止めを服用する場合は主治医に確認してから服用する。 |
皮膚の赤み、ほてり | 直射日光を避ける。 |
あごの痛み | やわらかい食事をとる。冷たいものや熱いものは刺激になるので、適温にしてから食べる。 |
むくみ、だるさ | 症状が強い場合は、主治医に相談する。 |
吐き気 | 症状が続く場合は、主治医に相談する。 |
めまい、血圧低下 | 急に立ち上がることを避け、しばらく安静にする。症状が続く場合は、主治医に相談する。 |
※赤くなる、かたくなる、熱くなる、かゆくなるなど