Chapter 5 妊娠・出産のこと

【監修】 杏林大学医学部 消化器内科学 教授 久松 理一 先生

妊娠・出産は可能です。主治医にご相談ください
妊娠・出産は可能です。主治医にご相談ください
妊娠・出産は可能です。主治医にご相談ください
妊娠・出産は可能です。主治医にご相談ください

妊娠を希望される方へ

  • クローン病でも、基本的には妊娠・出産は問題ありません。
  • 妊娠をしたからといって、クローン病が良くなったり悪くなったりすることはあまりないといわれています。
  • ただし、「活動期」では妊娠しづらくなる可能性があるとの報告や、
    活動期に妊娠した場合には、流産や早産などのリスクが若干高まるといった報告があるため、
    計画的な妊娠が望まれます。主治医にご相談ください。
  • クローン病は、子どもに遺伝するというような「遺伝子疾患」ではありません。
  • 精子数が減少して妊娠に影響を及ぼすお薬がありますので、
    男性の方でお子さんを希望される際も、主治医にご相談ください。
妊娠を希望される方へ

妊娠中の薬物療法について

  • 妊娠中は、寛解を維持し、出産まで再燃させないことが望まれます。
  • もし妊娠中に再燃したら、妊娠をしていない場合と同様に治療が行われます。
  • 胎児に影響を及ぼす可能性のあるお薬がありますので、主治医にご相談ください。
  • 妊娠中の大腸内視鏡検査の実施は、胎児への刺激になる可能性があるため、できる限り控えることが望まれます。

出産・育児について

  • 寛解期であれば、通常どおりの出産が可能です。
  • 肛門部病変がある患者さんは、会陰[えいん]切開を行う際に留意が必要な場合や、
    帝王切開が望ましい場合もありますので、事前に主治医にご相談ください。
  • 母乳に移行する可能性のあるお薬がありますので、主治医にご相談ください。
出産・育児について

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