Chapter 2 クローン病の合併症のこと

【監修】 杏林大学医学部 消化器内科学 教授 久松 理一 先生

クローン病が進行すると、「腸管合併症」や、腸管以外で起こる「腸管外合併症」などのさまざまな症状を引き起こします
クローン病が進行すると、「腸管合併症」や、腸管以外で起こる「腸管外合併症」などのさまざまな症状を引き起こします
クローン病が進行すると、「腸管合併症」や、腸管以外で起こる「腸管外合併症」などのさまざまな症状を引き起こします
クローン病が進行すると、「腸管合併症」や、
腸管以外で起こる「腸管外合併症」などの
さまざまな症状を引き起こします

腸管合併症イメージ図

クローン病が進行するにつれて、腸管では狭窄腸閉塞瘻孔膿瘍[のうよう]、穿孔[せんこう]、出血がん化肛門部病変など、腸管にさまざまな症状(腸管合併症)がみられるようになります。

腸管合併症は、患者さんのQOL(生活の質)を低下させることから、その治療や予防が極めて大切と考えられます。

腸管合併症 腸管合併症
  • 日本消化器病学会 編 『患者さんと家族のためのクローン病ガイドブック』 南江堂 2011年 p9
  • 日比 紀文 監修 『チーム医療につなげる!IBD診療ビジュアルテキスト』 羊土社 2016年 p58-59 を参考に作図

腸管外合併症イメージ図

クローン病では40~60%の患者さんで、腸管だけでなく、全身にさまざまな症状(腸管外合併症)があらわれます。

腸管外合併症 腸管外合併症
  • 日比 紀文 監修 『チーム医療につなげる!IBD診療ビジュアルテキスト』 羊土社 2016年 p61-65を参考に作図
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Columnクローン病と「がん」について

すべてのクローン病患者さんが腸の「がん」を発症するわけではありませんが、
一般の人と比べて、小腸・大腸がんの危険度が高い1)といわれています。

若年でのクローン病の発症や、病気にかかっている期間が
長いことなどがリスク因子とされています1)、2)
また、狭窄や瘻孔が長い間持続する場合も、
がん化のリスクが上がるといわれています1)

そのため、定期的な内視鏡検査による早期発見が重要です2)

クローン病と「がん」について クローン病と「がん」について
  • 1) 日比 紀文 監修 『チーム医療につなげる!IBD診療ビジュアルテキスト』 羊土社 2016年 p71
  • 2) 日本消化器病学会 編 『患者さんとご家族のための 炎症性腸疾患(IBD)ガイド』 2020年 p14

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