「便秘」と聞くと、「便が出ない状態」を想像しがちです。たとえば、「1週間に1回しか出ない」と聞けば、多くの人が、それは便秘だと思うでしょう。回数で言えば「1週間に3回未満（3日に1回未満）」が、便秘を疑う目安となります。

一方で、仮に毎日排便があったとしても「便秘」である場合があります。
たとえば、

• 毎日出ているけれど、ものすごくいきまないと出ない
• 排便後にもまだ便が残っている感じ（残便感）があって、なんだかすっきりしない
• お尻の穴が詰まったような感じがする（閉塞感）
• 回数は頻繁だけどすっきりしない（頻回便)

など、すんなり排便ができない状態が続くなら、それもやっぱり「便秘」です。

つまり便秘とは、本来体から排出するべき便を、快適に出せない状態のこと。

「週3回以上は出ているし……」
「まったく出ないわけじゃないし……」
「強くいきめばなんとか出るし……」

――だから大した便秘じゃない、なんて思わないで。本来排便は、苦痛を伴うものではなく、快適なはずのものなのです。

もし、排便にこうした苦痛や困難を抱えて、なかなか解消できないでいるなら、「お医者さんと一緒の便秘ケア」を検討してみるのも一つの大事な選択肢。あなたの便秘の原因に合った治療を受けることで、きっと今よりもスムーズでストレスの少ないおつうじを得ることができるはずです。