5吸入器の保管方法、お手入れ方法
吸入が終わったら、吸入器の保管とお手入れをしましょう。
【注意】
電子レンジや磁気共鳴画像診断(MRI)装置などの強い磁場のある場所に吸入器を置かないでください。
1吸入器の保管方法
1回目の吸入~3回目の吸入後の場合は、吸入パーツとフィルター入れを取り外して保管します。
❶吸入器本体から、吸入パーツとフィルター入れを取り外します。

- 吸入器を平らな場所におき、吸入パーツとフィルター入れを取り外します。
- 吸入管から吸い口とフィルター入れを取り外します。
❷吸入パーツとフィルター入れを外した2ヵ所に付属の栓を差し込みます。

- 吸入パーツとフィルター入れを外した2ヵ所に栓をしっかり差し込み、次の吸入時間まで保管します。
【注意】
薬液が入っている吸入器は光を避けて、薬液がこぼれないように平らな場所で、温度1〜30℃で保管してください。

- 持ち運ぶ場合は、専用の持ち運びケース(キャリーケース)にしまって持ち運んでください。
- 吸入器を倒すと薬液が漏れる可能性がありますので、持ち運びケースは立てたまま保管してください。
【注意】
持ち運びケースを倒してしまった場合、薬液が漏れていなければそのまま使用できますが、薬液が漏れてしまった場合は、薬液と薬液入れを新しいものと交換してください。
漏れた薬液には直接触れないよう注意してください。薬液が皮膚に付いた場合は、速やかに水で洗い流してください。その後、異常がみられた場合には医師に相談してください。
2吸入器のお手入れと保管
1日使用した後(4回目の吸入後)の吸入器は、以下の手順に従いお手入れし、保管してください。
❶付属品を取り外します。

- 「次の吸入までの保管方法」と同じ手順で、それぞれの部品を取り外します。吸入パーツも分解してください。
- フィルター入れは、上下を反時計回り(左回り)に回して分離し、フィルターを取り出してください。
- 取り出したフィルターは自治体の指示に従って廃棄してください。
【注意】
フィルターは1枚につき1日の使用とし、再使用しないでください。
❷霧化セットと薬液入れを取り外します。

- 霧化セットは反時計回りに回して、本体から外してください。薬液入れと霧化セットは装着された状態で外れます。
- 薬液入れは、両側からつまむようにして霧化セットから取り外します。
- 薬液が入ったままの状態で、あらかじめティッシュペーパーを入れた袋に入れ、袋の口をしっかり閉じ、自治体の指示に従って廃棄してください。
【注意】
1日使用した薬液入れと残った薬液は、再使用しないでください。
薬液入れを外すときに薬液が手に付着しないように注意してください。
薬液が皮膚に付いた場合は、速やかに水で洗い流してください。その後、異常がみられた場合には医師に相談してください。
また、霧化セットにも薬液が付着している可能性があるため、十分に注意してください。
❸吸入器本体と付属品を洗浄します。

吸入器本体(作用槽)
- 吸入器本体に入った蒸留水を捨て、逆さにして自然乾燥させてください。
- 本体外側が汚れた場合は、水で湿らせて軽く絞った布で拭いてください。
【注意】
オーブンレンジやドライヤー、食器洗浄機などを用いて乾燥させないでください。

付属品
- 付属品は翌日以降も4週間(28日)使用しますので、間違って廃棄しないように注意してください。
- 付属品は1日使用したごとに食器用洗剤などで手洗いし、よくすすいでから自然乾燥させます。
【注意】
洗浄・乾燥に、食器洗浄機やオーブンレンジ、ドライヤーなどは使用しないでください。
❹充電します。
- こちらの方法に従って充電しておきましょう。
3週1度のお手入れ
週に1度、吸入器本体のお手入れをしてください。

吸入器内部
- 乾いた清潔な布で吸入器内部を拭いてください。2ヵ所の水位センサーと白い振動子は必ず拭いてください。

吸入器外部
- 湿らせた布で拭いてください。
4付属品の交換、廃棄方法
付属品の交換
以下の付属品は、4週間ごと(28日)に交換する必要があります。

- 使用し、4週間(28日)経過した付属品等は、自治体の指示に従って廃棄してください。
【注意】
使用済みの付属品は再使用しないでください。
廃棄方法
吸入に使用する付属品等は、自治体の指示に従って廃棄してください。