4吸入の方法

※本章の一部の写真では、吸入器に取り付けた霧化セットや吸入パーツを省略しています。

1本体の電源を入れ、表示画面を確認します

本体の電源を入れます

本体の電源
  • 本体側面の切替スイッチを“吸入”側に上げ、メインボタンを約5秒間長押しします。

【注意】

本体側面の切替スイッチは、“吸入”側に上げてから、メインボタンを長押ししてください。切替スイッチを“回数設定”側に下げていると、吸入操作ができません。

吸入数を設定する場合はこちらの手順に従ってください。

表示画面を確認します

電源が入ると「ピッ」と音がして、表示画面には「本機器のプログラム」、「前回の吸入からの経過時間」、「残りの吸入数」画面が順に表示されます。

表示画面の表示

本機器のプログラム 前回の吸入からの
経過時間(例)
残りの吸入数
(例:1回あたり3吸入と設定した場合)

電池残量が少ない
本機器のプログラム 前回の吸入からの
経過時間(例)
残りの吸入数(例)

電池残量が少ない時には充電を行ってください。電源が正常に入らず、表示画面に「充電」が表示された場合や、表示画面に何も表示されない場合も追加の充電が必要です。


電池残量がほとんどない状態

電池残量がない状態(表示なし)

確認項目

以下について確認してください。

前回からの経過時間
吸入間隔は約4時間あけてください。
残りの吸入数
設定した吸入数と同じ吸入数が表示されていることを確認します。
電池残量
「残りの吸入数」の画面の下の表示で確認します。

2吸入を開始します

【注意】

  • 指示の音が聞こえるように、静かな場所で操作するようにしてください。
  • 背筋を伸ばして座り、深く息を吸い込むことができるような姿勢をとって、吸入器を胸のあたりまで持ち上げて吸入してください。
  • やむを得ない場合は、途中で吸入を中断することもできますが、落ち着いた環境で吸入を再開するようにしてください。

吸入前の準備

吸入を開始する前に、姿勢を整えましょう。

背筋を伸ばして座り、深く息を吸い込むことができるような姿勢をとり、吸入器を胸のあたりまで持ち上げます。

吸入のタイミングは、「ピーー、ピッ」の音の後に緑色の吸入指示ライトの点滅でお知らせします。

吸入器本体の吸入指示ライトや表示画面が良く見えるように、吸入器を持ってください。

ライトや表示画面が見にくい場合は、見やすいように吸入パーツをずらしてもかまいません。

準備が整ったら、吸入を始めます。
以下のの手順で吸入してください。

メインボタンを押します。

吸入器
  • 電源が入った状態でメインボタンを短く押します。

吸入器の電源ボタン

エラー表示
エラー表示

【注意】

蒸留水の量が少ないと、表示画面に「給水」のエラー表示が出ますので、メインボタンを約5秒間長押しして、電源を切ってから、本体の作用槽の中を確認してください。
蒸留水の量の確認方法は、こちらをご参照ください。

吸い口をくわえずに待ちます。

  • 「ピッピッ」という音が鳴ります。
  • 吸い口をくわえずに、通常の呼吸をしながら指示を待ってください。息を止めている必要はありません。

息を吐き切ります。

  • 「ピーー」という音が鳴り続けます。
  • この間に息を吐き切ってください。

吸い口をくわえて吸入します。

  • 「ピッ」という音が鳴ったら、しっかりと吸い口をくわえ、緑色の指示ライトが5回点滅している間に深呼吸をするように深く息を吸い込んでください。

くわえ方のポイント

  • 口の中の壁にあてるのではなく、のどの奥へと流れるようにするため、吸い口の平らな部分を覆うようにくわえ、吸入器の位置やくわえる角度を調整します。
  • 吸い口は隙間なくくわえるようにします。

設定した吸入数を繰り返します。

  • 設定した吸入数分だけ待つ息を吐き切る吸入する、の手順を繰り返します。1回吸入するごとに表示画面の「残り吸入数」の数字が減ります。
  • 吸入指示ライトは約5秒間点滅しますので、あわてて吸い口をくわえたり息を吸い込んだりする必要はありません。
  • 吸入後は吸い口から口を離し、息を止めたりせず、通常どおりに呼吸しながら次の吸入に備えてください。

途中で吸入を休止する場合

  • 途中で吸入を休止する場合は、メインボタンを短く押します。
  • 休止中は表示画面に「一時停止」と表示されます。
  • 吸入を再開する場合は、メインボタンを短く押します。

吸入が終わりました。

  • すべての吸入が終わると、表示画面に「完了」と表示されます。
  • 吸入器本体のメインボタンを長押し(約5秒間)して、電源を切ります。なお、「完了」が表示されてから60秒以上経過すると、電源が自動的に切れます。
  • トラブル等により適切に吸入が行えなかった場合は、主治医に相談しましょう。
  • 1日のうち1~3回目の吸入の場合は、薬液や蒸留水を捨てないでください。4回目の吸入の後にこちらを参考に、残った薬液や蒸留水の処理をしてください。

3吸入数を設定する場合

  • 本体の電源が付いている状態で、本体側面の切替スイッチを“回数設定”側に下げます。

  • 吸入数を増やす場合は、「+」を、減らす場合は、「-」を押します。吸入数は1回~12回まで変更できます。

【注意】

医師から指示された吸入数を設定してください。

  • 吸入数を設定したら、切替スイッチを“吸入”側に戻します。