日光角化症の現状
- 日本での日光角化症罹患率は、1年間に人口10万人あたり100~120人と推定されています1)。この数字から算出すると、日本では毎年10万人以上の日光角化症患者が発生していることになります。
- 日光角化症の発生数は年々増加傾向にあります(2001年の発生数は1997年からほぼ倍増しています2))。高齢者に多い病気のため、高齢化社会の進行にともない、今後さらに増加することが予測されます。
- 年間の紫外線量で比べると那覇(沖縄)と札幌(北海道)では2倍程度の違いがあるため、「西高東低」の傾向です。
UVインデックス:紫外線が人体に及ぼす影響の度合いをわかりやすく示すために、紫外線の強さを指標化したもの(UVインデックスの計算式については気象庁ホームページを参照)
気象庁ホームページより改変
日光角化症の地域別有病率
報告者 | 調査時期 | 地域 | 有病率 (10万人あたり) |
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市橋正光3) | 1992~1999年 | 兵庫県加西市 | 166.7人 |
1993~1999年 | 沖縄県伊江島 | 803.5人 | |
安西三郎 他4) | 2001年 | 大分県姫島(漁村) | 1238人 |
文献
1)市橋正光:皮膚臨床 43, 1305-1312(2001)
2)石原和之:Skin Cancer 20(3), 234-248(2005)
3)市橋正光:日本医事新報 No.3982, 1-9(2000)
4)安西三郎 他:日皮会誌 113, 1553-1560(2003)