持田製薬株式会社

監修:信州大学名誉教授 斎田 俊明 先生

日光角化症とは?

  • その名前のとおり、日光(紫外線)を浴び続けてきたことにより発症する皮膚疾患です。とくに、紫外線のダメージが長年蓄積した、60歳以上の方で多く認められます。
  • 紫外線の影響を直接受ける顔への発生がもっとも多く、手の甲や頭部などにも発症します。大きさは1~2cmほどで、表面にカサカサとした角質やかさぶたなどをともなう、紅くまだら状のシミとして見られることが多いです。
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日光角化症の症状

日光角化症は有きょく細胞がんという皮膚がんのごく早期の病変と考えられています。日光角化症の治療をせずに放置すると一部の人は有きょく細胞がんへと移行する可能性があります。また、いつどのような条件で有きょく細胞がんへと進展するかについては解明されていないため、日光角化症の段階で適切な治療をしておくことが大切です。

日光角化症の原因

  • 日光角化症は、屋外でのスポーツなどを趣味に持つ人に発生しやすいと考えられており、高齢になるほどその頻度は増加しています。
    また、農業など屋外作業が多い職業に従事する人にも多く発生します。
  • サンバーン(紫外線による発赤反応)を起こしやすくサンタン(肌の黒褐色化)を起こしにくい色白の人に生じやすく、若い頃からの紫外線対策の有無も発生に影響します。
  • 日光角化症を発生する年齢は、男女ともに60歳以上の高齢者に多い傾向です。

日本における日光角化症患者さんの年齢分布

日本の日光角化症患者の年齢分布

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※全国アンケート(1987~1991年)の集計

石原和之:Skin Cancer 9(1)special issue,22-26(1994)