便秘薬を使いすぎて
しまった
74歳女性・無職Hさん
便秘に悩み始めたのはいつごろ？
若いころから便秘気味でした。しかし、70歳を過ぎてから一段とお通じが悪くなり、お腹がぽっこりし、食欲がわかず……という日々でした。動くのが億劫になり、あまり外にも出掛けない生活をしていましたら、さらに便秘がひどくなっていきました。
受診のきっかけは？
若いころに使ったことのある市販の下剤のことを思い出して買い求め、飲んでみると、気持ちよく便が出て、これはよかったと思い常用するようになりました。しかし、しばらくすると効果が薄れ、徐々に量を増やして飲むようになりました。今思えば恥ずかしいのですが、便が出ないので、1回に1箱飲んでしまうこともありました。家族がそれに気づいて、便秘外来のある病院を調べて連れて行ってくれました。
受診してみて変わった？
私の使っていた下剤は「刺激性下剤」というタイプのお薬だそうで、漫然と使い続けると効きにくくなって、薬を増やさなくては排便できない状態になってしまうのだそうです。下剤にも種類があることを知らなかったのです。先生が依存性のない薬に切り替えてくださり、いま、少しずつ改善を目指しているところです。
下剤は便利ですが、上手に使わないと、かえって状態を悪くさせることがあるのだと知りました。お薬を使うときは、自己判断せずに病院に行くことも肝心だと思います。
