不妊症を知ろう
不妊症の検査
女性側の検査
主に産婦人科を受診して検査を行います。
一般的な検査
■内診・経腟超音波検査
内診により、子宮の状態を調べます。また、超音波プローブ(直径約1.5~2cm)を腟から挿入して子宮・卵巣(卵胞)の状態を検査します。
保険適用時の費用の目安※
1,500円
■子宮卵管造影検査
子宮口から造影剤を注入し、卵管へ流れていく様子をレントゲンで見る検査です。子宮の形や卵管の閉塞(へいそく)などがわかります。少し痛みのある検査ですが、この検査の後自然に妊娠することもすくなくないこともあり、大変大事な検査です。
保険適用時の費用の目安※
1,000円
■血液検査
採血して、男性ホルモンや女性ホルモン、卵胞刺激ホルモンなどを測定します。検査項目は月経周期により異なります。また、糖尿病や甲状腺などの全身疾患の検査も行うこともあります。
保険適用時の費用の目安※
1,000円~10,000円
※基本検査料のみのため、実際に窓口でお支払いいただく費用とは隔たりがあります。
また、費用は令和2年度改定時点のものとなります。
特殊な検査
子宮・卵巣をはじめとする骨盤内臓器に不妊症の原因が疑われた場合に行います。
■腹腔鏡検査・子宮鏡検査
腹腔鏡検査は、全身麻酔でお腹に5mm程度の小さな穴をあけて内視鏡を挿入し、子宮・卵巣をはじめとする骨盤内臓器を観察します。子宮内膜症が発見されたり、癒着(ゆちゃく)をはがしたりできるメリットがあります。
子宮鏡検査は、無麻酔で、内視鏡を腟から子宮に挿入し、子宮腔内の状況を観察します。
保険適用時の費用の目安※
[腹腔鏡検査] 7,000円
[子宮鏡検査(子宮ファイバースコピー)] 2,500円
■MRI検査
磁場を用いて、CT検査のように体の断面像を撮ることのできる検査で、子宮内膜・卵管の病気などの診断に役立ちます。
保険適用時の費用の目安※
5,000円
※基本検査料のみのため、実際に窓口でお支払いいただく費用とは隔たりがあります。
また、費用は令和2年度改定時点のものとなります。
男性側の検査
主に泌尿器科を受診して検査を行います。
■精液検査
精液量、精子濃度、運動率、運動の質、精子の形態、感染の有無などを検査します。病院での精液採取が望まれます。産婦人科もしくは泌尿器科で検査を実施します。精液検査は1~数回実施することもあります。
保険適用時の費用の目安※
200円
■泌尿器科的検査
精液検査で異常を認めた場合に行います。
- (1)診察
- 病気の既往や性生活の問診、精巣など外陰部(がいいんぶ)の診察、精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)の有無などを触診します。
- (2)内分泌検査
- 血液中の男性ホルモンや性腺刺激ホルモンなどを検査します。
保険適用時の費用の目安※
1,000円
- (3)染色体・遺伝子検査
- 精子形成障害の原因となることがあるため、精子数が極端に少ない、または無精子症の場合に行います。
保険適用時の費用の目安※
8,000円(保険適用外の検査もあります)
- (4)特殊な検査
- 精子の機能、精嚢(せいのう)や射精管の形態を調べるMRIや精巣での精子形成、勃起能力を調べる検査などを病状によって行います。
保険適用外
※基本検査料のみのため、実際に窓口でお支払いいただく費用とは隔たりがあります。
また、費用は令和2年度改定時点のものとなります。