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監修:愛知医科大学病院 産科・婦人科 主任教授 若槻 明彦先生生

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女性の病気:月経困難症について

月経困難症について

月経中におこる病的症状を月経困難症といいます。

痛みの原因が子宮内膜症といった病気の場合もあります。我慢しないで婦人科に相談し、病気がみつかったらきちんと治療を受けましょう。

日本では現在800万人以上もの月経困難症患者がいると推定されていますが、そのうち医療機関を受診して治療を受けている人は、わずか10%に過ぎないといわれています。

月経困難症患者の現状
「総務省統計局人口推計より 2012年10月1日現在」より作図

月経困難症の症状とは

月経困難症のおもな症状
下腹部痛
腰痛
頭痛
吐き気
下痢
お腹が張る
憂うつ
疲労・脱力感
食欲不振
イライラ

このような症状があらわれる原因には2タイプあります。

機能性月経困難症(強い子宮収縮が原因)
・身体的な原因(病気)が存在しないにも関わらず、症状が出る
・子宮や卵巣が未成熟であることや、子宮内膜から分泌されるプロスタグランジンが子宮を過剰に収縮させている
・ストレスなど
・思春期に多くみられる
器質性月経困難症(病気が原因)
・直接的な原因となる病気が存在する
・原因は、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症など

月経困難症の治療について

痛みに対して、痛みの原因物質(プロスタグランジン)をおさえる鎮痛薬(NSAIDs)や痛みなどの症状を改善する漢方薬を使った対症療法や、低用量EP(エストロゲン/プロゲスチン)配合薬を使ったホルモン療法などを行います。

※低用量EP(エストロゲン/プロゲスチン)配合薬
エストロゲンとプロゲステロンに似た成分でできていて、排卵をとめて子宮を休めることで、子宮内膜を薄くします。治療法は、症状や進行具合はもちろん、年齢や妊娠を希望するかなどを総合的に判断し、最適な治療法が選択されます。

おもな月経困難症の治療薬

低用量EP配合薬 子宮内膜の増殖、子宮の収縮運動を抑えることで月経時の症状を軽くします。
鎮痛剤(NSAIDs) 痛みの原因であるプロスタグランジンを抑えます。
漢方薬 継続的な服用で症状改善が期待できます。

マンガ よくわかる!月経困難症

よくわかる!月経困難症-つらい生理痛は婦人科に相談しよう-
月経(生理)のしくみ、「月経困難症」のタイプや診断、治療方法をマンガでわかりやすく説明しています。
監修:女性クリニック We! Toyama 院長 種部恭子先生
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