肺高血圧症ってなに?

1肺高血圧症とは

肺高血圧症とは、肺動脈の血圧(肺動脈圧)が高くなる病気です。

肺高血圧症は、心臓から肺へ向かう血管である肺動脈の血圧(肺動脈圧)が高くなる病気です。肺高血圧症になると、心臓から肺への血液循環が悪くなるため、肺から血液に取り込まれる酸素の量が減り、全身の酸素が不足して息切れや呼吸困難などが起こります。
肺動脈の血圧が高い状態が続くと、肺へ血液を送り出す右心室に負担がかかり、右心室の働きが悪くなる状態(右心不全)を引き起こします。

■ 肺循環とは

肺循環は、 右心室を起点とした、肺と心臓の間の血液の循環経路です。
肺動脈は、肺循環の中で全身から右心室に戻ってきた血液を肺に送りこむ役割をもった血管です。心臓から肺に送られた二酸化炭素を含む血液は、肺で二酸化炭素と酸素が交換されて、酸素を含んだ動脈血となります。この動脈血は肺静脈を通ってふたたび心臓に戻され、全身に送り出されます。

肺循環とは

2肺高血圧症の症状

自覚症状は主に、動いた時の息切れ(労作時呼吸困難〈ろうさじこきゅうこんなん〉)、疲れやすさ、動悸、胸の痛み、失神などがあります。また、咳や喀血(かっけつ)を認めることもあります。初期の段階では自覚症状があらわれないことも多いですが、病気が進むにつれてさまざまな症状があらわれ、日常生活に影響が出てきます。

肺高血圧の症状

3肺高血圧症の原因

肺高血圧症がおこる原因はさまざまですが、主な原因として、肺の血管が狭くなること、心臓や肺の病気によるものや、血のかたまりによるものなどがあります。

■ 肺高血圧症の肺動脈内で起こること

肺高血圧症の肺動脈内で起こること

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