ディナゲスト錠1mg:おくすりQ&A

黄体ホルモン療法(ディナゲスト療法)とはどのようなものですか?

2008年1月から子宮内膜症の薬物治療の選択肢に加わった黄体ホルモン製剤によるホルモン療法の一種です。子宮内膜症病変に直接働きかける作用もあり、また使用期間の制限がないため、長期的なコントロール方法の一つです。服用中に不正出血が起こりがちですが、更年期様の副作用や骨量低下は少なくなっています。

黄体ホルモン療法の副作用にはどのようなものがありますか?

製剤によって異なりますが、不正出血、ほてり、頭痛、悪心、食欲不振、嘔吐などがみられることがあります。このような場合は、かかりつけの先生にご相談ください。
また、お薬に対する過敏症状で発疹などの症状がある場合も、すぐにかかりつけの先生に相談しましょう。

黄体ホルモン療法中に出血が起こりやすくなると聞いたのですが本当ですか?

製剤によって異なりますし、個人差もあります。服用中の黄体ホルモン製剤を確認の上、かかりつけの先生と相談してみましょう。

黄体ホルモン製剤服用中、出血が長く続いた場合や出血量が多い場合はどうすればいいですか?

黄体ホルモン製剤で起きる出血は個人差があります。出血が多かったり、長く続く場合は、貧血があらわれることがありますので、かかりつけの先生に貧血の有無を確認するための検査をしてもらいましょう。
また、出血は子宮癌などでも見られることがありますので、このお薬の服用中の出血が子宮癌などによるものでないことを確認するために、検査が必要になる場合もあります。出血が多い場合や長く続く場合は、かかりつけの先生にご相談ください。

黄体ホルモン療法を止めるとどうなりますか?

服用している時は、ほとんどの方は通常の月経がなくなりますが、製剤によっては不正出血が起こりやすくなります。お薬を止めると多くの方は1〜2週間の消退出血があり、その後1ヵ月程度で月経が回復します。

黄体ホルモン製剤服用中は妊娠の心配はありませんか?

お薬を服用中でも排卵し、妊娠する可能性があります。
製剤によっては、服用中、飲み薬(経口避妊薬:ピル)以外の方法で必ず避妊をするように指示されているものもあります。詳しくはかかりつけの先生とご相談ください。

黄体ホルモン療法の飲み始めのタイミングはありますか?

月経が始まって2〜5日目から飲み始めることが必要な製剤と、特に指示のない製剤があります。

黄体ホルモン療法を行えないこともありますか?

服用する黄体ホルモン製剤によって異なります。
肝障害・肝疾患のある方に使えない製剤と、原因のわからない異常な性器出血がある方、妊娠中または妊娠の可能性がある方に使えない製剤があります。

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