女性が輝く
持田製薬の職場づくり

持田製薬が社内で実施している
「Women’s Health」
「女性活躍推進」等に
関する取り組みを紹介します。

社員インタビュー vol.3

世代を超えて、女性に寄り添い続ける企業へ
経営視点で考える「疾患啓発」

持田製薬の代表取締役の一人である三石基さん。疾患啓発推進室がある企画管理本部の本部長を兼任しています。時に厳しく、時に優しく社員の背中を押してくれる三石さんにお話を聞きました。
インタビュー実施:2025年7月

社員インタビュー集合写真

大学卒業後、日本のメガバンク入行。アジア・オセアニア地区の支店長などを歴任し、2023年持田製薬顧問に着任。2025年6月より現職。元気な還暦世代。

生理痛体験で「長い会議」を反省しました

—疾患啓発推進室主催の社内研修、「生理痛体験」に参加されたそうですね。

この年齢まで色々な方と働いてきましたが、正直、女性の生理について意識することは殆どありませんでした。なにせ「痛い、辛いは我慢」の世代ですし、男性側から話題にするのはためらわれるというか……。ですから「生理痛体験」は本当にいい経験でした。
実際に体験していかがでしたか?
言葉で表現しにくいですが、「腰が抜ける」感じ。コントローラーを「強」にすると、断続的な鈍痛で居ても立ってもいられず、「これでは集中力が続かなくて大変だろう」と思いました。まさに人生初の体験でした。
その後、グループで話し合う時間を設けましたが、いかがでしたか?
社員インタビュー イメージ1
そこである管理職の女性から、「長い会議は辛い」という本音を聞いて「あっ!」と思いました。私は「とくに休憩の必要がないなら、このまま会議を続けましょう」という方でしたので。これからの会議は連続1時間が限度と心に決めました。
女性の生理に限らず、なにか事情がある男性、女性もそうだと思います。
自分からは言い出しにくいかもしれないので、こちらが慮って、すんなり言い出せる環境や運営を考えなくてはいけないですね。なにより一緒に働いている女性から本音を聞く「場」を持てたのは良かったです。こうした試みが良いコミュニケーションにつながればいいと思います。
専用の機器を腹部に装着して、
生理痛を体験する三石さん。

疾患啓発で社員に「社会貢献」の実感を

―ずっと金融業界を歩んでこられましたが、製薬業界の印象はどうですか?

社員インタビュー イメージ3
私は長年、生活習慣病と付き合ってきて、医療用医薬品(処方薬)に助けられてきましたので、製薬業界には親しみは持っていました。それに新薬の開発って夢がありますよね。一粒の薬にソリューションを乗せて提供する会社に参加するのだとワクワクしました。
ただ入社して思ったのは、こんなに素晴らしい薬を販売している会社なのに、医療用医薬品がメインなので、なかなか一般の消費者に知られにくい側面がある。社員が、持田製薬はこんなに社会に貢献しているんだ、という実感を持てる場面も限られているかもしれない、と感じていました。
三石さんはよく、一般消費財を例にして社員の働き甲斐を実感する場面について話をしてくださいます。
例えば自動車やスーパーの棚に並ぶ食品なら、街中やCMなどで「選ばれて使われる」シーンを目にしますよね。
ところが医療用医薬品の場合、自社の薬剤を実際に患者さんが服用する場面を目にすることはそうそうありませんし、情報提供にも厳しいルールがあります。だからこそ社員の皆さんが、一般消費者の目線で当社の価値を実感できるきっかけをつくりたい、と思いました。
私たちの疾患啓発の活動がそのきっかけの一つになるといいですね。
そうですね。実は、疾患啓発推進室の立ち上げに費やした時間は実質半年ほどで、前例にないスピードで新規部署が設立されました。それだけ社内外の強いニーズがあったのでしょう。ちょうど次の中期経営計画を作っている時で、会社全体が次のステージに向かうタイミングだったのも良かったのかもしれません。
社内でも「新しいことが始まりそうだ」という期待感がありました。
それは嬉しいですね。疾患啓発は、個別製品の販売とは一線を画して、社会に自社の価値、存在をアピールする積極的な活動です。この活動を通じ、社員の皆さんには、婦人科領域という持田製薬のスペシャリティを改めて認識していただき、「これが私の会社の仕事です」と胸を張って欲しいと思います。
ちょうど本日(2025年7月30日)疾患啓発サイトの「Link」が公開されたのですが、三石さんにはギリギリまで実務的なことから、見せ方までご相談させていただきました。
本来の私の役割は、疾患啓発推進室の皆さんがやりたいことを最大限応援することなんですが(笑)。でも、野中さんたちとは経験も世代も違う分、一プレイヤーとして「こんなのどうかな?」なんて仲間に入れてもらっています。少しでもお役に立っているなら嬉しいですが。
もちろんですよ!

女性のライフステージに寄り添う企業へ

―疾患啓発を含め、持田製薬としてのこれからのビジョンを教えてください。

疾患啓発活動に加えて、新薬メーカーとしては、未だ満たされないアンメットニーズに応えたいですね。そして、より多くの方のお役に立ちたいです。まさに産婦人科領域はそうです。そのためにも、当社の製品の価値を、より多くの医療関係者にお伝えすると共に、女性のライフステージごとに変化するニーズに応えられるよう、お薬のラインアップやパイプライン(新薬の候補)ももっと充実させたいと考えています。
病院やお医者さんの先にいらっしゃる一人一人の女性に、持田製薬を信頼していただきたいですよね。
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ちょっと欲張りすぎかもしれないですが、「女性の薬だったら持田」というイメージが母、娘、何世代にもわたって定着するのが理想です。「モチダさんの薬がよさそうだから、お母さんとお医者さんに行こうか?」とか。
母娘でイメージを共有できるなら、婦人科受診のハードルも下がるかもしれませんね。
婦人科受診のハードルをどう下げるかは、大きな課題ですね。全人口の半分ないしそれ以上の方々に関わる課題ですから、社会的にも意義があり、とてもやりがいがありますね。
婦人科受診のハードルが下がることで女性全体のQOL向上につながればいいなと思います。

女性管理職比率、○○%はもう古い?

―社内向けの女性活躍推進はどうでしょうか?

三石さんは社内の女性活躍推進にも積極的ですよね。
自分の経験した海外では、当たり前に半分か、それ以上の管理職が女性でした。いずれ日本も、女性初の◯◯長、管理職の女性比率◯◯%などと言われることなく、自然にそれが実現されるといいですね。そのためにはまず、女性が体調を気にせずに働けることが重要なので、社内でも、経営が女性の健康課題を理解し、妊娠・出産というライフイベントに左右されず管理職への道を進められるような環境の整備に力を入れています。
最初の生理痛体験の話に結びつきました!
少子高齢化や女性活躍などがますます進み、製薬業界と共に、持田製薬も変わっていくと思います。疾患啓発活動もその一つですが、当社らしい成長の一助となれれば、私としても嬉しいです。
社員インタビュー インタビュー風景
偶然にもLinkのオープン日。一仕事終えた解放感の中でのインタビューでした。