女性が輝く
持田製薬の職場づくり

持田製薬が社内で実施している
「Women’s Health」
「女性活躍推進」等に
関する取り組みを紹介します。

社員インタビュー vol.1

女性の健康を守る企業だから、できることがある
持田製薬「疾患啓発推進室」が描く女性が輝ける社会の実現のために。

2024年10月、持田製薬株式会社に「疾患啓発推進室」が誕生しました。創業から100年近く女性のヘルスケアに寄り添ってきた実績と経験を活かし、女性が活躍するこれからの社会において“主役となる若い世代”へ向け、適切な情報発信を目指しています。その想いを紐解くため、Link初となる社員インタビューでは、疾患啓発推進室の皆さんにお話を聞きました。
インタビュー実施:2025年4月

社員インタビュー集合写真
  • グループ会社である持田ヘルスケアから参画。一般消費財で培ったマーケティング経験を、疾患啓発の情報発信に活かし、さまざまな企画やプロモーションを立案中。

  • 5年間、医薬品の営業として婦人科など様々な領域に携わる。その中で同世代の女性にもっと自身の体のケアについて知って欲しいと考え、疾患啓発推進室へ参画。

  • 医薬品の営業として4支店の支店長を歴任し、現在は本社の総務部長。営業時代の疾患の知識、また男性ならではの視点で、管理職・夫・父親の立場から疾患啓発を考える。

  • 約10年間、医薬品のマーケティング部門で婦人科領域を担当。女性活躍推進が加速する中、疾患啓発の重要性を痛感。これまでの経験を活かし、女性に寄り添った正しい情報を発信したいと考える。

疾患啓発を通じて、
職場を、社会を、
変えていこう!

―疾患啓発推進室が開設された経緯を教えてください。

近年、女性たちの社会での活躍が進み、同時に女性のライフサイクルや女性特有の疾患についても注目されるようになりました。SNSやインターネット経由では、女性のヘルスケアについての様々な情報が提供されています。それ自体はとても素晴らしいことですが、残念なことにフェイク・ニュースや信頼性に欠ける情報も増えています。
持田製薬は創業以来、婦人科領域の薬剤を取り扱い、月経困難症や子宮内膜症など女性の悩みに寄り添ってきた企業です。私たちの経験を活かした正しい情報発信を通じ、女性が自分らしく生きるお手伝いをするために、疾患啓発推進室は立ち上げられました。
野中さんは医薬品の販売戦略を立てるマーケティング部所属の頃から、「婦人科領域に強い持田製薬が、もっと女性の疾患啓発に取り組むべきだ」って声をあげていたよね。
社員インタビュー イメージ1
そうですね。疾患啓発の重要性については長年強く感じていました。その頃も可能な範囲で情報発信はしていましたが、今回専門部署が立ち上がり、異なる背景のメンバーが集まったことで、これまでと違った新たな発想で活動を強化できることが嬉しいですね。未来に受け継がれる“前例”を創るのは、まさに今。疾患啓発は製薬企業として社会に貢献する重要な役割の一つなのだと社内にも伝えていきたいです。

それぞれの経験が積み重なって

―疾患啓発にかける思いとは?

私は医薬品の営業として働いてきて、今20代後半になりました。そろそろ周りでも婦人科系の病気に悩む友人が増えてきましたが、話を聞いていると、もっと早くから女性の身体の仕組みを知ってケアしたり、婦人科を受診していれば……と思うことがかなりあるんです。「女性が社会で活躍し続けるには、女性特有の病気や身体についての正しい知識が必要」と強く感じていました。
10代や20代前半は、自分の身体のことなんてあまり考えないかもね。
私自身、入社後の研修で自社製品を学ぶ際に、自分の身体のなかで毎月起こる性ホルモンの変動について初めてきちんと知りました。反対にいえば、学校や家庭でこれらを学ぶ機会が少ないということになりますから、私たちで学ぶ機会や場を作っていきたいです。
社員インタビュー イメージ2
私はグループ会社の持田ヘルスケアで、敏感肌向け化粧品のマーケティングに携わっていました。商品の認知やPRのために、SNSを活用したプロモーション活動やイベントなどを多岐にわたり行ってきました。そうした経験や知見をこの疾患啓発で活かし、疾患に関する正しい情報を届けることで、痛みや不調に悩む人のQOL向上につながる活動ができればと思っています。
朝倉室長はどうですか?
私は今までの医薬営業における経験を踏まえ、疾患に対する知見もあることから、当室の責任者をすることになったようです。日本の企業文化はまだ男性主体なところがありますよね。疾患に対する正しい情報の発信を通じて女性の健康課題と向きあい、一緒に解決方法を探すことでお互いの信頼関係を構築し、結果、職場環境の改善につながるのではないかと思っています。そういう意味では、社内への発信も大切にしたいですね。
そうそう!

社内で「生理痛体験」研修を実施!

―2024年度に実施した疾患啓発活動をご紹介ください。

社内向けでは、一部の管理職やグループ会社である持田製薬工場に勤務する社員を対象とした疾患啓発と「生理痛体験」研修を実施しました。
「生理痛体験」は筋電気刺激(EMS)を使った生理痛VR体験デバイスを下腹部に装着し、月経困難症レベルの生理痛をリアルに体験してもらう研修です。参加者の間では「想像以上に痛い!」「毎月、この痛みを抱えて仕事をしているの?」なんて感想が飛び交っていました。
男性は当然として、生理の痛みは個人差があるので女性でも他人の痛みを理解するのは難しいですよね。このVR体験では「痛み」や「つらい思い」を共有したあと、職場としての対応を話し合う時間を設けて、その時間も大切に考えています。
第一回目は企画管理本部の管理職を中心に、社長、副社長にも参加していただきました。トップ自ら体験することで、オープンな議論ができるきっかけ作りとなりました。また反響も大きかったため、機会を拡大して今後も継続することになりました。
生理痛体験の様子
生理痛体験の様子。
右下の装置から生理の痛み
に似せた電気刺激が流れる仕組みです。

―社外に対しては、どのような啓発活動を実施しましたか?

生理痛と婦人科受診に関するアニメ動画の制作とドラッグストアでの配信のほか、“ティーンのためのトレンドメディア”「Seventeen-web」に啓発記事を掲載しました( open_in_newhttps://seventeen-web.jp/lifestyle/onayami/21162(2025年6月現在))。25年2月には63校の女子校に通学する高校生へ、生理痛や婦人科受診についてのお役立ち情報が入った普段使いできる「応援ノート」をプレゼントしました。
ご主人様を救え!ペット会議サムネイル

初期のキャラ設定など。
仕上がったアニメーションはこちらから

YouTube / 持田製薬公式「ご主人様を救え!ペット会議 
~婦人科へ行こう!大作戦~」

応援ノート イメージ

「応援ノート」は、コミックによる語りかけと“生理のQ&A”がポイント(写真左)。全国の女子高へ届けられました(写真右)。

私は「応援ノート」を担当し、高校生が喜んでくれそうなかわいい絵柄と色、デザインを意識して制作を進めました。私自身、生理痛がかなり重くて。でもそれが普通だと思い込んで我慢していました。学生時代って、どれだけしんどくても生理休暇はないし、部活や試験は休めないので、本当につらかったんですよ。もっと早く「つらい生理痛のことは婦人科で相談できる」と知りたかったと思います。
Seventeenの紙面に出てくるモデルさんって、憧れの存在でありながら身近に感じたりしますよね。今回の記事はモデルの関谷瑠紀さんが婦人科医の井上美由起先生にお悩みを相談する形式なので、読者の皆さんも“自分ごと”として読めると思います。ぜひ、読んでください。

2025年度はインフルエンサーとのコラボも企画?

―2025年度はどんな活動を行う予定ですか?

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10~20代の若い世代に向けた情報発信に力を入れていく予定です。「生理のお悩み」があってつらいと感じているのに、「我慢すること」が当たり前になってしまっている方に、それを解決できる可能性がある手段の一つとして、婦人科受診があることを知ってもらいたいです。若い世代は、自分の健康やカラダのケアに関心が薄く、自分の興味がある情報にしか触れないので、こちらから広く発信していく必要があるなと思っています。
それこそ女性が興味を持ちやすいファッションやメイクなどの異なるジャンルとのコラボも考えていかないと、無関心からちょっと関心があるかも、っていう女性には適切な情報が届かないかな。
そうなんですよね。だから10代、20代の女性が支持するインフルエンサーとのコラボの企画もいいかもしれないですね。
今までこういった情報に触れてこなかった人たちに届くようなことがしたいですよね。
ウチ(持田製薬)の“真面目な”イメージとは違う新しい試みだよね(笑)
持田ヘルスケアでは洗浄剤や化粧品を取り扱っているので、そのブランド名などが知られていますが、持田製薬は医療用医薬品の会社なので、一般の方にはなじみが薄い気がします。正しい情報を届けながら、「持田製薬」という女性に寄り添う企業の存在をもっと知っていただければと思います。
今見ていただいている疾患啓発推進室のサイト「Link」の運用も本格的に始まるので、私たちの活動を報告するなど社内外に積極的に発信していきたいですね。
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生理のお悩みでも婦人科受診を当たり前に

―今後の展望や目標をお聞かせください。

まずは、女性が自分の身体に関する悩みがあっても我慢せずに、お薬やフェムテックなどのアイテムに頼ったり、周りに相談をして欲しいと思います。そして、その中の一つとして、“婦人科受診”という選択肢があることがもっと広まって欲しいですね。ニキビの悩みは皮膚科、花粉症に困っていたら耳鼻科や内科にいきますよね。こんな感じで女性の身体の悩みがあれば婦人科にも相談できるという認識が当たり前になって欲しいです。10代女性にも「婦人科に行ってみる?」と周囲の大人も勧めてくれる世の中になれば嬉しいですね。
まだ10代の若い女の子が婦人科を受診していると、間違った認識を持った方にいぶかしげな目でみられることもあると聞きます。生理の悩みでの婦人科受診は普通のこと、という認識を世の中の“常識”に変えていきたいです。私たちの活動がそんな“常識”が浸透した社会を実現するための一助になれたらと思っています。
女性が活躍する社会は、きっと男性にとっても優しい社会ですよね。日本全体、というと大きな話になってしまいますが、男女を問わず自分の身体をケアしながら、働きやすく、活躍できて、生活の質も上がる──、そんな社会を実現するきっかけが、当たり前に婦人科を受診する環境や意識を育てることなのだと思います。そんな気持ちで疾患啓発に取り組んでいきたいですね。
いいね👍️今のがまとめで良いんじゃない?(一同笑)。疾患啓発推進室のメンバーはそれぞれが個性的で、私はそれをふんわりまとめながら、日々刺激をもらっています。実際女性が活躍しやすい環境が拡がることで、社内も、社会も少しずつ変わっていくと思います。最終的には男女の別なく痛みやつらさを抱えている人に優しく声をかけられる世の中を目指し、疾患啓発活動に注力したいと思います。
社員インタビュー インタビュー風景
四ツ谷の本社ビルにて。
笑顔の絶えないインタビューでした。