女性が輝く
持田製薬の職場づくり

持田製薬が社内で実施している
「Women’s Health」
「女性活躍推進」等に
関する取り組みを紹介します。

社内の取り組みvol.1

女性のキャリアを支えるための“働きやすさ”と
次世代の女性が活躍するために必要なサポートとは

医薬開発部・副部長の松田明子さん。医薬品の開発担当者を経て、現在は管理職として組織を統轄し、医薬開発部の各所属を束ねるマネジャーや若い開発担当者を支えています。ご自身の経験から働く女性の健康課題とキャリア形成についてうかがいました。
インタビュー実施:2025年11月

イベント風景写真
  • 大学院卒業後、21年間、月経困難症治療薬など持田製薬の主力製品の開発に携わる。
    健康のためによく歩き、リフレッシュ方法は旅行と冬の酵素浴。

キャリアの中で女性ならではの悩みに苦労したことも

―これまでのキャリアをご紹介ください。

2004年に入社以来、医薬開発部で臨床開発に携わってきました。入社10年目まで、肺高血圧症治療薬の開発チームで、第I相試験から製造販売承認までの全プロセスを担当しました。このプロジェクトでは、自分が関わった薬剤が初めて製品として上市され、製薬企業の使命を強く意識するきっかけとなりましたね。
その後、他の治療薬のモニタリング責任者や月経困難症治療薬の治験実施責任者として経験を積み、現在は医薬開発部の副部長として、複数のチームを統轄し、部長とともに人材育成を含む組織の運営管理を行っています。
*製薬会社において、治験の計画および実施について責任を有する社員

―生理の悩みなどが仕事に影響したことはありますか?

社員インタビュー イメージ1
生理にまつわる不調は、そこまでひどいほうではなかったと思いますが、それでも困ることは多くありました。たとえば治験のモニタリング業務では、治験にご協力いただいている病院やクリニックを頻繁に訪問します。あらかじめアポイントの日時が決まっているので、出張と生理期間が重なったときなどは、移動中や宿泊を含めて色々と気を遣いました。特に小さなクリニックですと患者さんやスタッフの方に遠慮してお手洗いをお借りするのを控える等、訪問を終えるまで気が重いというか、なかなか集中できなかったり、PMS(月経前症候群)の倦怠感や集中力の波でパフォーマンスが落ちたりすることもありました。

女性の仕事のパフォーマンス維持につながる、働きやすい職場環境とは

―過去、そうした生理の悩みで“生理休暇”を利用したことはありますか?

実は、ないんですよね。社内規程には「生理により就業することが著しく困難な場合」に生理休暇を受けることができるとされているため、「私の場合は“著しく”ではないな」とか、「生理休暇を取っても仕事が滞るだけで、後が大変だから」と休暇申請をためらう気持ちが先立ちました。正直、男性の上司には話しづらかったのもあります。
当社は月経困難症治療薬を開発している製薬企業ですし、女性の生理に関する知識や理解は一般企業よりはあると思いますが、いざ、デリケートな話題をオープンに話せる風土か、というと、今でも自信がありません。“一般的な話”として話し合うことができても、個人の話となると難しいと思います。

―やっぱり男性に生理の相談はしにくいですよね

このインタビューのことがあったので、何人かの男性マネジャーに話を聞いてみました。「女性の部下から、生理の不調について聞いたことはある?」と尋ねたところ、ほとんどの方が「ない」という答えでした。普通の体調不良は話してくれるものの、生理にまつわる不調だけをとりたてて話してくれることはないようです。
女性部下が生理の不調を話さないのは、不調がないのか、あるけれども男性マネジャーには話しづらいのか、それぞれの背景があると思います。男性には女性の不調は分かってもらえないかもしれないという諦めや、生理を“言い訳”にしたくないという想いがあるのかもしれません。オープンに話す雰囲気を作ったとしても話したくない方もいるので、そういった方にも配慮しつつ、対策を進めていくことが課題ですね。

―今は管理職の立場ですが、部下に生理休暇の利用を促したいですか?

そうですね。生理でつらいタイミングには遠慮せず、生理休暇を利用して欲しいです。自身が話したくないことをチームメンバーにまでオープンにする必要はありませんが、1 on 1の面談などでは、自分の体調についてしっかりと上司へ伝えた方が良いです。プロジェクトや組織を管理する立場からすると、伝えてくれたほうが、部下の体調やメンタル面などについて適切に把握し、必要に応じたフォローができます。
私がマネジャーのときは、女性の部下が何人かいて、生理休暇を取る人や自ら不調を伝えてくれる人が多かったです。私自身は生理休暇を取ったことがなかったので、若い社員がそのように伝えてくれるのはとてもありがたく、「不調があれば積極的に休暇を取ってほしい」という気持ちでした。そのため、不調については話したい時に話してもらえるように傾聴を意識していましたし、「私が知っておくべきことがあれば教えて」といった姿勢で接し、話しやすい雰囲気を作ることを心がけていましたね。
社員インタビュー イメージ1

女性がキャリアアップを目指す上で必要な存在とは

―キャリアを積むうえで、性別をハンデと感じたことはありますか?

ハンデと思ったことはありません。医薬開発部は昔から性別、属性にとらわれず公平に社員を評価する土壌がありました。私自身も周りに助けられながら自分の仕事に責任をもって真摯に取り組んできたことが、今につながっていると感じます。家庭との両立や妊娠、出産といったライフイベントの負担を考えると「マネジャーや管理職って大変そう!」と思われるかもしれませんが、若い女性部員にも周囲の人たちとの協働を大切にしつつ、前向きにキャリアアップを考えてほしいです。
よく女性のキャリアを語る上で、同性の「ロールモデル」=「目標、お手本となる人物」の不在が指摘されますよね。ただ、キャリアプランに影響する女性特有の健康課題やライフイベントには個人差があるので、本当に必要なのは、より身近な相談相手として伴走してくれる「メンター」**のような存在だと思います。
**上司や役職者以外で、身近な“先輩”として日頃の悩みやキャリア相談に乗ってくれる助言者、指導者

―それはどういった理由で?

管理職の意思決定には、大きな責任が伴います。私にとっては、それがやりがいでもある一方、重圧もありました。こうした場合に、相談できる上の方たちはいるのですが、もう少し身近に一緒に伴走してくれる存在がいてくれたら心強いなと。上下関係から離れたところで、仕事のみならず心身の不調や悩みも含めて相談できるメンター制度のようなものがあれば、キャリアアップへの不安が少しは和らぐのではないでしょうか。また、キャリアアップを図りながら長く仕事を続けられるように、様々な年代を対象とした「ウェルネス休暇***」の導入など、ハード面のみならずソフト面のケアも今後充実してほしいなと思います。
このような取り組みを推進するためにはまず課題を認識することが大切なので、女性の健康課題が労働生産性やキャリアプランにどう影響するかを共有し、会社全体で意識改革と制度の充実に取り組めたら会社と社員双方にとってwin-winですよね。
***生理休暇に代わり、より広範な心身の健康維持を目的とした有給休暇制度

会議中の松田さんと医薬開発部の皆さんの写真
会議中の松田さんと医薬開発部の皆さん

女性のライフステージに伴走する企業として

―より女性が活躍する社会の実現に向け、どのように貢献していきたいですか。

生理における体調不良の影響やライフステージに応じた悩みは全女性共通の課題であり、社会全体へ非常に大きな影響をもたらします。当社ではこれまでも女性の健康に寄り添う複数の製品を提供してきましたが、今後は、ライフステージに応じたトータル・ヘルスケアを実現できるよう、開発パイプライン(新薬候補)を拡充して製品ラインナップを揃え、生涯にわたる女性の健康を支える企業になっていくことを願っています。
また、これからも多くの女性社員が活躍していくと思います。生理や更年期などのホルモンの影響で起こる体調変化のなかでも、最大のパフォーマンスを発揮して末永く活躍するためには、活用しやすい制度の整備や心と体のケアができる環境が必要ですよね。女性が働きやすい企業になるように、私自身も貢献していきたいです。

社員インタビュー インタビュー風景
持田製薬の本社は東京・四ツ谷。
取材後、駅近くの遊歩道にて。