トレプロスト持続皮下投与療法マニュアル【追補版II】
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6自分の痛みのパターンを把握しましょう痛みを把握する方法●鎮痛剤を使う鎮痛剤の種類によって鎮痛効果が異なりますので、主治医と相談しながら主治医の指示どおりに使用してください。●冷やす、温める留置針を刺した場所を保冷剤などで冷やしたり、携帯カイロなどで温めたりすると痛みが和らぐ場合があります。●留置針を刺す場所を変える我慢できない痛みが続く場合は、留置針を刺す場所を変えてください。場所を変えるときには、ドライカテーテル法を試してみることも一つです(ドライカテーテル法については3ページをご参照ください)。●その他一般に、痛みを積極的に管理しようとすることやさまざまな方法を試すこと、人と会話をすることなどが痛みを和らげる効果があるともいわれています。 いつから痛み始めたか、どのくらいの強さの痛みか、どのくらい続いているかを記録しておくと対処しやすくなるでしょう。 痛みの強さを把握する手段として、痛みを0から10の11段階に分け、痛みが全くないのを0、考えられるなかで最悪の痛みを10として評価する方法があります※。 ※痛みの程度 0…痛みなし 1~3…軽度の痛み 4~6…中等度の痛み 7~10…強い痛み 痛みを記録することによって、「前に経験したくらいの痛み」か「今までで最も強い痛み」か、ご自身で判断することができます。毎日の観察ポイントの例何日目に痛みが発生したかどれくらいの痛みか、昨日と比べてどうかどんなことで痛みが強くなったか、どんなことで痛みが和らいだかどの鎮痛剤で効果があったかどの注射部位が痛くなったか 痛みの程度をご自身で把握しておくと対処しやすくなります。“痛みの管理日誌”を使って、ご自分の痛みのパターンを知ることも一つの方法です(“痛みの管理日誌”については、13ページをご参照ください)。※痛みを必要以上に我慢することはありませんので、判断がつかない場合には主治医に相談してください。● 痛みの対処にはさまざまな方法があります。● 主治医や看護師と相談しながら、ご自分に合った方法を見つけましょう。対処法

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