トレプロスト持続皮下投与療法マニュアル【追補版II】
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9 日頃から皮膚のケアを行うことで、皮膚を健康に保ち、皮膚トラブルを起こしにくくすることができます。留置針を刺していないところ、留置針を抜いたところを含めた皮膚のケアをしておきましょう。次のようなことを注意してください。皮膚トラブルの予防 注射部位が圧迫されたり、擦れたりすると皮膚トラブルの原因になるので、注射部位は大切に扱ってください。注射部位を選択する際は動きが多い場所や衣服の影響を受けやすい場所などは避けてください (注射部位の選択については3ページをご参照ください)。 紫外線も皮膚への刺激となるため、日焼けなどにも注意しましょう。 テープの糊が残っている場合には、消毒用エタノールや専用のリムーバーを用いて、こすらずに取ってください。刺激を避けましょう 皮膚には、汗や皮脂、古くなった角質などの分泌物や埃、ちりなど外部からの刺激があり、皮膚の新陳代謝のサイクルを妨げる原因になっています。皮膚を清潔に保つことは、皮膚トラブルの予防に有効です。清潔に保ちましょう 皮膚が乾燥すると皮膚トラブルを起こしやすくなるので、皮膚そのものの機能を保つために、保湿を心がけましょう。 保湿剤にはさまざまな種類がありますが、刺激のある成分は避け、肌になじみやすい成分を選びましょう。 テープを貼る前に保湿剤を塗りすぎるとテープがつきにくくなるので、塗りすぎには注意しましょう。保湿を心がけましょう

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