トレプロスト 持続皮下投与療法マニュアル TOP-8200R版
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Ⅳ. 緊急時の対応など緊急時の対応などⅣ55留置針・チューブのトラブル 留置針やチューブにトラブルが生じ、一時的にトレプロストを投与できなくなっても、すぐに効果がなくなるわけではありません。あわてずに落ち着いて対処しましょう。対処しきれない場合や心配なときは、主治医に連絡しましょう。なお、一時的にトレプロストの投与を中断したからといって、自己判断でポンプの注入量を速めることは絶対にしないでください。トラブル原因対処留置針が抜けた。留置針またはチューブに強い力が加わった。直ちに新たな留置針を刺し、投与を再開する。チューブから薬液が漏れた。チューブに強い力が加わった。ポンプを停止する。直ちに新たなチューブを用意し、投与ルートの準備を行い、投与を再開する。チューブの接続部がはずれた。接続部がゆるんでいた。ポンプを停止する。はずれた直後に発見し、清潔な状態であれば、アルコール消毒綿で接続部を消毒し、再度接続してもよい。清潔とはいえない場合は、新しいものに交換する。体調の異変 以下のような体調の異変を感じたら、ポンプやチューブに原因がある場合もあります。あわてずに原因を探してください。原因がわからない場合や、対処しても体調が改善しない場合は、主治医に連絡してください。体調の異変原因対処顔が赤くなる顔が青くなる脈拍を強く感じるめまいがするふらつくポンプが停止している。ポンプを始動する。シリンジ内に薬液がない。直ちに薬液を調製し、シリンジを交換する。チューブが閉塞している。チューブが折れ曲がっていれば元に戻し、チューブの閉塞状態を解除する。留置針が抜けている。留置針を刺しなおす。留置針が曲がっている。ポンプの設定が間違っている。設定をなおす。

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