症状も、不安や悩み、
治療に求めることも人それぞれ。
あなたに最適な治療を、
一緒にみつけましょう。
潰瘍性大腸炎は、未だ原因が明らかになっていない病気であり、現状、完治が可能な治療薬がないことから、
どのように病気とつきあっていけばよいのか、将来に対して不安を感じている患者さんもいらっしゃるのではないでしょうか1)。
また、主な症状が「腹痛」「下痢」「血便」などであるため、周囲から症状があることを認識されにくかったり、
症状のことをはずかしく感じて抱え込んでしまっていたり、トイレに行きたくなると我慢ができないといった❝便意切迫感への不安❞や症状がまた悪化するかもしれないといった❝再燃への不安❞をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか2,3)。
さらに、この病気の治療ではどの薬においても、患者さんによって効いたり、効かなかったりすることがあるため3)、
効果に一喜一憂することもあるかもしれません。
近年、薬の選択肢がさらに増え、一人ひとりの患者さんに最適な治療薬を選択することで
健康な時と同じような生活が期待できるようになってきています。
われわれ医療従事者は、患者さん一人ひとりの声に耳を傾け、
患者さんが求める最適な治療を一緒に考えていきたいと考えています。
ぜひ、治療に向けてのあなたの想いや希望をわれわれに伝えていただき、
前向きな気持ちで治療に取り組んでいきましょう。
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監修:北里大学北里研究所病院
炎症性腸疾患先進治療センター
センター長 小林 拓先生

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1)久松理一監修 : ウルトラ図解 潰瘍性大腸炎・クローン病, 法研, 154(2021)
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2)河野貴大ほか : 日本慢性看護学会誌, 15(1), 23(2021)
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3)加藤順 : プライマリ・非専門医でもココまでできる! 潰瘍性大腸炎診療のキモ, 南江堂, 43, 121, 122(2022)
2025年4月作成
2025.04. 17391-3 86 MH