体験談:30代OL 1

→独りで悩んでいた時の症状

20代後半から月経痛がひどく、結婚して5年たっても子どもができませんでした。同僚は次々と産休、育児休業をとっていく中で、体調の悪い私にばかり仕事のしわ寄せがきます。自分ばかりが損をしているようで、友人たちの出産を素直に祝福できない自分が悲しくなっていました。

→治療のキッカケ

30代も後半になり、やはりどうしても子どもが欲しかったので、不妊治療専門のクリニックを受診しました。不妊の検査を一通りやっても原因がわからず、自覚症状などから子宮内膜症の可能性が高いといわれました。

→コントロール方法(※会社の上司の理解)

痛みがひどく、年齢的にも妊娠を急ぎたいので手術前に、腹腔鏡手術を受けることにしました。MRI検査の結果、癒着(ゆちゃく)もひどく、進行しているので、手術前にGnRHアナログ製剤の投与を4ヶ月行うことになりました。通院や手術で会社を休まなければならないのが気がかりでした。今後、妊娠したら産休も取りたいのに、その前の段階で休まなければならないのです。会社の上司に相談すると、「子どもが欲しいのなら、可能性のあるときに、できるだけのことをしたほうがいい。休んだぶんは、あとでいくらでも挽回できるよ」と、思いがけず理解を示してくれました。

→改善されたQOL(日常生活)

GnRHアナログ製剤の注射を4週間に1回、合計4回行い、病巣を落ち着かせてから、腹腔鏡手術を受けました。注射のあとは、ほてりや汗がひどかったのですが、月に一度土曜日の通院だったので会社を遅刻する必要もありませんでした。手術のために1週間入院しましたが、キズも小さく、手術の翌日から普通に歩くことができて、びっくりしました。ひどかった月経痛もすっかりよくなり、手術後9ヶ月で妊娠しました。周囲の出産ラッシュに慌てた私ですが、おかげで治療のきっかけがつかめましたし、子どもにも恵まれることができました。母乳で育てているので月経は止まったままで、今はあまり痛むことはありません。それでも、再発の可能性はあると説明を受けているので、子どもの検診のついでに産婦人科のチェックを欠かさず受けています。

  • 体験談:私の「痛みのコントロール」
  • 体験談:高校生
  • 体験談:大学生
  • 体験談:20代OL 1
  • 体験談:20代OL 2
  • 体験談:30代主婦 1
  • 体験談:30代主婦 2
  • 体験談:30代OL 1
  • 体験談:30代OL 2
  • 体験談:40代主婦 1
  • 体験談:40代主婦 2
  • 体験談:50代主婦 1
  • 体験談:50代主婦 2

「痛み」には相談方法があります。「痛みノート」をつけましょう!

マンガ よくわかる!子宮内膜症

痛みを知って上手に付き合うために

ドクターズボイス〜子宮内膜症で悩んでいる方へ〜

(福)恩賜財団母子愛育会 総合母子保健センター 愛育病院 百枝先生に聞く!「子宮内膜症」

鳥取大学 原田先生に聞く!「子宮内膜症の治療」