子宮内膜症になるのはなぜ?

月経血と一緒に出た子宮内膜組織の図

なぜ子宮内膜症が発生するのか、その原因ははっきりしていません。月経血が卵管からお腹の中に逆流し、そのままとどまってしまうという説(子宮内膜移植説)が有力視されています。このほか、腹膜がなんらかのきっかけで子宮内膜に変化(化生)して子宮内膜症が発症するという説(体腔上皮化生説)もあります。

一方、子宮内膜症にかかる人が増えている最大の原因は、女性のライフスタイルの変化による月経回数の増加です。

初経年齢は早くなっているのに、閉経年齢は変わりませんから、月経のある期間はどんどん長くなっています。晩婚、晩産化が進み、生涯子どもをもたない選択をする人も増えてきました。つまり、妊娠によって月経が中断されることなく繰り返され、女性が一生のうちに経験する月経の回数は、戦前の女性に比べておよそ10倍も多くなっているのです。

戦前の女性は、初経を迎えると間もなく結婚し、避妊することもなく、自然に妊娠、出産を繰り返していました。産後の授乳期間も加えると、一生のうちに経験する月経は50回ほどしかなかったといわれています。子宮内膜症は月経が繰り返されるたびに進行する病気ですから、戦前の女性は子宮内膜症にかかりにくかったということになります。

多様な人生の選択肢があることは、現代女性にとってよいことではありますが、月経回数が増えたことで、子宮内膜症のリスクは高くなっているということができます。

現代女性にとって大切なのは、こうしたリスクがあることを知った上で、健康管理をきちんとしていくことです。

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